JIENA CLUB-2020

移りゆく季節の中で、思うことを徒然に書いて行きます。読んでいただけると嬉しいです。

「真夜中の天使〜miracle love〜」

BTS」のジンに、主演映画の脚本を書きます。

日光に当たれない障害を持つ青年イジュンが、花を配達してくれた若い女性ジウと恋に落ちる物語です。

「色素性乾皮症」のイジュンは、小説家として、紫外線を遮る特殊な窓ガラスのある家で生活している。

彼は、花が好きなのだが、花屋が開いているような、昼間の時間帯に外出することができないので、母親が代わりに花を買いに行っている。

そんなとき、親切な花屋の女性ジウが、定期的に花を配達してくれることになり、紫外線を遮る窓ガラスのある家で、二人は出会うことになる。

しかし、イジュンは、このとき、すでに32歳。

難病「色素性乾皮症」のせいで、いつ寿命が尽きてもおかしくない年頃なので、もちろん結婚はできない。

そして、ジウにも、もちろん友人を含めた人間関係が存在していて、中にはジウを狙っている若い男性の存在もある。

ジウが、お花を配達する度に、仲良くなるイジュンとジウだが、イジュンは、ジウを意識するごとに悩むようになり、真夜中の庭や公園を彷徨うようになる。

そんなとき、悩み相相談に乗ってくれるのは、従兄弟のウヌだが、もちろん、ウヌにも悩みがあるのだった。

今回は、「BTS」の長男であるジンを目立たせる為に、イジュンとウヌの役だけを「BTS」のメンバーで行きたいと思います。

乞うご期待。

 

 

「NEPTUNE〜love letters〜」

アメリカのハリウッドに、脚本を書こうと思います。

二人のアメリカ人が、夏休みに旅先で出会うシーンから、始まるストーリー。

ジャックは、ロスアンゼルスに住む大学生で、ローズは、ニューヨークに住む高校生です。

二人は、オーストラリアに観光旅行中、床が窓のような硝子になっている舟に乗り合わせます。

些細なことで話が弾み、二人は、家族ぐるみで食事を一緒にします。

しかし、ローズが家族に反対された事から、手紙の交換だけを許してもらい、それぞれ、帰国します。

ローズは、堅実な家庭の箱入り娘で、女子大への受験準備に追われる日々。

一方、ジャックは、大学の講義を受けながら、絵を描いて、日々を過ごしています。

やがて、二年が経過した頃、ジャックは社会人になり、ローズは大学生になります。

その間、二人は手紙の交換を続けます。

ある日、ジャックは、ニューヨークに住むローズを訪ねようとするのですが、、。

この物語には、伝説の指輪が登場します。

乞うご期待。

「FRAIGIER JAPONAIS〜pretty girl〜」

フランスのパリの外科病棟でのシーン。

レイナ「にいさん、何やってるのよ」

ルフレッド「レイナ、来てくれたのか。ありがとう」

レイナ「私も、パリに住んでいるから、連絡してくれて良かったけど、木から落ちたって、どういうこと?」

ルフレッド「いや、ただの骨折だからさ」

レイナ「もう、いい歳して木登りでもしたの?」

ルフレッド「そう、木登りしたんだよ」

レイナ「あいかわらず、変わっているわね。私から、義姉さんに、連絡しておきましょうか?」

ルフレッド「いいよ。自分でするよ」

レイナ「明日、退院なんでしょう?」

ルフレッド「うん。退院はするけど、歩けるようになるまで、しばらくかかりそうなんだ」

レイナ「仕事は、休むの?」

ルフレッド「今、大きな仕事は入ってないから、リモートワークにしてもらうように、会社に掛け合うよ」

レイナ「もう、勝手なんだから。私は、現在、次の個展の準備中で、少しは自由が効くから、何でも言ってよね」

ルフレッド「助かるよ。うちの家族は、みんなイスラエルにいるからさ」

レイナ「にいさん、単身赴任みたいな状態だものね」

ルフレッド「どうせ、僕がいないと仕事にならないさ」

レイナ「超一流のファッションデザイナーって、勝手なのね」

ルフレッド「しかし、この足じゃ、コンビニにも行けないな」

レイナ「自業自得よ。私、必要なものがあったら病院内のコンビニで、買ってくるわよ」

ルフレッド「ありがとう、助かるよ。持つべきものは、美人の妹だ」

レイナ「何が、必要?」

ルフレッド「ええと、歯磨き粉と歯ブラシと、タオルと、後ワインがあるかな?」

レイナ「ワインなんか、あるわけないでしょう?ここは、病院よ?」

ルフレッド「残念だ。葉巻を持ってくれば、よかった」

レイナ「にいさん、病院内は、禁煙よ」

ルフレッド「あ、そっか」

レイナ「しょうがないわね。買い物に行ってくるから、おとなしくしててね。看護師さんに、迷惑かけちゃダメよ」

ルフレッド「人を、問題あるみたいに言わないでくれよ」

レイナ「問題あるわよ。にいさん、仕事人間だから、感覚がズレてるのよ」

ルフレッド「僕、ズレてるかな?」

レイナ「とにかく、退院まで問題を起こさないようにね」

ルフレッド「わかったよ」

 

 

ここで、6ヶ月間が過ぎることにします。

ルフレッドが、会議に参加している様子をお願いします。

ルフレッド「私は、その企画に賛成だな」

上司A「アルフレッド」

ルフレッド「ピアニストの演奏に合わせて、モデルがランウェイを歩く。美しいと思うよ」

上司A「しかし、それなりに金がかかるぞ」

ルフレッド「私が、上手くやってみせるさ。お釣りがくるようにするから、大丈夫だ」

上司A「君なら、できるよ」

ルフレッド「それより、その日本人ピアニスト、英語は話せるのか?」

上司A「ピアニストの小室哲哉氏は、去年まで、イギリスのロンドンに住んでいた。英語は、堪能だよ」

ルフレッド「それなら、大丈夫だ。私も、話し相手になってみたいよ」

上司A「アルフレッドって、ポップスも聞くのか?」

ルフレッド「聞くさ。その舞台では、何を演奏してくれるの?」

上司A「坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」をはじめとして、映画音楽を何曲か演奏する予定だ」

ルフレッド「いいね」

ルフレッド・ロジャースは、椅子から立ち上がると、窓のそばまで歩いて行って、外を眺めた。

上司A「アルフレッド、今回使うモデルも、自分で選ぶのか?」

ルフレッド「もちろんだ。私は、自分の作品のモデルは、自分で選ぶ主義だよ」

上司A「わかったよ」

 

 

その頃、レイナ・マリア・ロジャースは、パリで個展を開いていた。

ルイーズ「レイナ、個展おめでとう 笑」

レイナ「ルイーズ、来てくれてありがとう 笑」

ルイーズ「あいかわらず、花が好きなのね。すごく、綺麗な個展だわ 笑」

レイナ「私は、綺麗なものが大好きなのよ。でも、今回の個展は、哲学でもあるわ 笑」

ルイーズ「芸術家は、頭がいいものだわ。見せてもらうわね 笑」

レイナ「ええ。後で、感想を聞かせてちょうだい 笑」

ルイーズ「じゃあ、後でね 笑」

レイナ「後で 笑」

愛絵理「マダム、パンフレットをどうぞ 笑」

ルイーズ「ありがとう 笑」

愛絵理「レイナさん、すごい人ですね 笑」

レイナ「今回の個展は、大成功だわ 笑」

 

 

その頃、瑛信はモデルの写真を眺めながら、同僚と話している。

瑛信「アルベール、ジュリは間違い無いんじゃないの?」

アルベール「うん。ジュリは、アルフレッドのお気に入りだからな」

瑛信「アルフレッドが、またモデルを探している。うちにも、またお呼びがかかったんだね」

アルベール「うちは、小さなモデル事務所だ。でも、アルフレッドのモデルになれたら、スーパーモデルも夢じゃないだろう」

瑛信「うちの事務所から、後2〜3人選ばれたらいいね」

アルベール「15人程ピックアップして、アルフレッドのパソコンに送るように言われている」

瑛信「うん。この子なんか、身長があるよね」

アルベール「アルフレッドの作品の雰囲気にも、合いそうだな」

 

 

日本の小室哲哉が作曲しているシーンを、お願いします。

小室哲哉が、ピアノに向かって仕事をしている。

小室「今ひとつだ。もうちょっと、華やかな雰囲気にしたい」

その時、小室哲哉iPhoneが鳴った。

小室「何?仕事中なんだけど?」

玲奈「お兄さま、週末帰って来られるんでしょう?」

小室「うん。おじいさまの誕生日だから、絶対に帰るよ」

玲奈「一緒に、プレゼントを買いに行く約束よ」

小室「玲奈さんは、プレゼント、何が良いと思う?」

玲奈「絶対に、服よ。おじいさまは、古い服しか持ってないもの」

小室「部屋着のことだね。おじいさまは、頑固だけど、玲奈さんのプレゼントした服なら着てくださるだろう」

玲奈「お兄さま、絶対に帰ってきてね」

小室「ははは。わかったよ」

玲奈「絶対よ」

 

 

次は、アルフレッドがパソコンの前で、作業しているシーンです。

ルフレッド「なかなか、いいじゃないか」

ルフレッドは、瑛信の勤める事務所から送られてきたモデルの画像を見ている。

ルフレッド「いい写真だ。瑛信が撮したんだな」

ルフレッドはiPhoneを手に取ると、会社に電話した。

受付A「はい。UNIQLOパリ支店です」

ルフレッド「私だ。ステージプランナーのガブリエルは、いるかな?」

受付A「はい、アルフレッド。すぐに、お電話をお繋ぎします」

ルフレッド「よろしく」

すぐに、電話にガブリエルが出た。

ガブリエル「アルフレッド、今回のステージはすごいよ」

ルフレッド「わかってる。今回のステージのコンセプトについて、もう一度、話がしたかったんだ」

ガブリエル「アルフレッド。僕も、Ave Mariaの人間だから、君の味方だよ」

ルフレッド「今回のステージは、Ave MariaUNIQLOのコラボ企画だ。テーマは、「音楽」だけど、コンセプトが、ハッキリ理解できないんだよね」

ガブリエル「テーマは「音楽」、コンセプトは「流れ」だけど、確かにわかりにくいよね」

ルフレッド「そう。それでいて、あのUNIQLOとのコラボ商品を意識したデザインでなければならない」

ガブリエル「もう一度、クライアントであるUNIQLOパリ支店の小澤さんと、話してみたらどうかな?」

ルフレッド「うん。ガブリエルも、一緒に来てくれないか?」

ガブリエル「わかったよ」

 

 

レイナ「あなた、子供たちは眠ったわ」

城国「うん。僕、ハーブティーを淹れてあげるよ」

レイナ「大人時間ね」

城国「僕は、夜が好きなんだ」

レイナ「あなたの夜行性も、始めはどうかと思ったけど、今はのんびりできて良いわ」

城国「僕は、ショートスリーパーだからね 笑」

レイナ「私は、7時間は眠らないと、スッキリしないわ 笑」

城国「夫婦だって、個性はあると思うよ 笑」

レイナ「私だって、歳下の旦那さんをもらったからには、わがままくらい聞くわよ 笑」

城国「5歳しか、違わないよ 笑」

レイナ「5歳の歳の差は、大きいわよ 笑」

千代 城国は、キッチンでハーブティーを淹れている。

 

 

淳子「哲哉さん、おかえりなさい」

小室「叔母さま、戻りました」

そこへ、祖父の辻田幾久が、カップを持って現れる。

幾久「淳子さん、白湯をくれないかな?」

淳子「はい」

小室「おじいさま、哲哉です。ただいま戻りました」

幾久「うん。哲哉、よくやっているな」

小室「はい」

淳子「お義父さん、お白湯をどうぞ」

幾久「ありがとう」

小室「おじいさま、玲奈さんは?」

幾久「自分の部屋におるよ。バレエを辞めたとか言って、いじけとるよ」

小室「玲奈さん、バレエを辞めたんですか?」

幾久「16歳で、身長が170センチもあったら、群舞の役もつかないからな」

小室「玲奈さん、まだ16歳だし、もっと身長が伸びるんじゃないかな?」

幾久「本人も、それを気にして留学の準備を進めているよ」

小室「ちょっと、玲奈さんの部屋に行ってきます」

幾久「わがままな妹だけど、頼むよ」

小室「戸籍上は、従姉妹ですけどね」

 

 

「コンコンコン」

小室哲哉が、従姉妹の辻田玲奈の部屋のドアをノックしている。

玲奈「はーい」

玲奈が、部屋着姿でドアを開ける。

小室「玲奈さん、久しぶりだね 笑」

玲奈「お兄さま、おかえりなさい 笑」

小室「ちょっと、玲奈さんと話した方がいいと思ってね 笑」

玲奈「おじいさまのプレゼントのこと? 笑」

小室「おじいさまの誕生日プレゼントは、明日の朝、一緒に買いに行こう 笑」

玲奈「良かった 笑」

小室「それより、玲奈さん。今、身長は何センチあるの?」

玲奈「173センチくらい、、」

小室「僕と同じくらい、あるよね?」

玲奈「、、、」

小室哲哉は、玲奈の部屋のソファに座ると言った。

小室「僕ね、今フランスのパリのファッションショーの仕事の依頼を受けているんだよ」

玲奈「ファッションショー?」

小室「パリのランウェイで、僕がピアノで映画音楽を弾くんだよ」

玲奈「わ、かっこいい、、」

小室「玲奈さんも、モデルになったらどうかと思う」

玲奈「私が、モデルに、、?」

小室「玲奈さんなら、僕と同じクォーターだから、スタイルも良いし、背も高いから、ステージモデルになれると思うんだ」

玲奈「私も、日本に居ても身長が高すぎるから、大学から海外に留学しようと思っているの、、」

小室「僕が、いろいろ調べてあげるから、モデルの仕事も考えておくといいよ」

玲奈「うん」

 

 

次は、エリと朱里が、電話で話しているシーンをお願いします。

朱里「お姉ちゃん、その話、本当なの?」

愛絵理「すごいでしょう 笑」

朱里「すごいわ 笑」

愛絵理「流石は、有名デザイナーの妹よね 笑」

朱里「握手してもらったの? 笑」

愛絵理「ハグしてもらっちゃった 笑」

朱里「トム・クルーズでしょう? 笑」

愛絵理トム・クルーズなのよ 笑」

朱里「まさか、そんな有名芸能人が、レイナさんの個展に来てくれるなんて 笑」

愛絵理「私も、驚いたけど、他にも有名人がたくさん来ていたのよ 笑」

朱里「レイナさんって、そこまでの芸術家なのに、お姉ちゃんと同じアパートに住んでいるの? 笑」

愛絵理「私、レイナさんのスーツ姿を見たけど、どう見てもレディーだったわ 笑」

朱里「大丈夫?レイナさん、引っ越したりしないの? 笑」

愛絵理「もし引っ越すときは、私や瑛信も一緒の約束なの 笑」

朱里「お義兄さんのお仕事、うまく行っているのね 笑」

愛絵理「おかげさまでね。瑛信は、もともとカメラマンとしての腕を買われて、パリのモデル事務所に転職したのよ。でも、モデルのマネージャー的な仕事も、うまく行っているのよね 笑」

朱里「お姉ちゃんも、芸術家のレイナさんに気に入られているという訳ね? 笑」

愛絵理「私たち、このパリで、うまく行っていると思うわ 笑」

 

 

城国「ちょっと、そのティーカップをとってよ」

レイナ「うん」

城国「君も、ハーブティーのおかわり、どう?」

レイナ「城国、私、一週間くらい、放浪の旅に出たいわ」

城国「また、そんな変なこと言って」

レイナ「一人で、ホテルに一週間泊まるだけよ」

城国「ダメだよ、猫みたいに家出しちゃ」

レイナ「ダメ?」

城国「子供たち、どうするの?」

レイナ「一週間くらい、あなたが見ててよ」

城国「ダメ。君は、僕の側に居てくれなくちゃ」

レイナ「気分転換がしたいだけなのよ」

城国「じゃあ、僕も、一緒にホテルに着いて行くよ」

レイナ「ええ?子供たちは、どうするのよ?」

城国「瑛信夫妻に、預かってもらうよ」

レイナ「ええ?」

城国「決まり」

城国は、ソファから立ち上がると、キッチンでハーブティーカップに注いでいる。

レイナ「城国、脚の調子はどうなの?」

城国「もう、治ったから大丈夫」

レイナ「日常生活には、問題はないわよね」

城国「君のお兄さんに、名医を紹介してもらったからね」

レイナ「今、痛みとかないの?」

城国「ないよ。さて、何処のホテルに泊まりたいの?」

レイナ「イギリスのサボイに、泊まりたいわ」

城国「そんな高いところ、ダメ」

レイナ「じゃあ、パリの何処か」

城国「何処かって、何処が良いの?」

レイナ「これから、決める」

城国「もう、しょうがないなあ」

 

 

 

玲奈「おじいさま、お誕生日おめでとうございます 笑」

幾久「ありがとう、玲奈 笑」

哲哉「ケーキは、僕が、買わせていただきましたから 笑」

幾久「ありがとう、哲哉 笑」

玲奈「お兄さまと二人で、ケーキを選んだのよ 笑」

幾久「苺のケーキか。とても、春らしくて美しいケーキだな 笑」

繁子「哲哉さん、愛らしいケーキを、ありがとう 笑」

哲哉「おばあさまも、どうぞ、召し上がってください 笑」

繁子「ありがとう 笑」

淳子「さあ、みなさん、コーヒーを入れましたよ。ケーキを、切りましょうね 笑」

玲奈「おじいさま、私からのお誕生日プレゼントがあるのよ 笑」

幾久「何を、プレゼントしてくれるのかな? 笑」

玲奈「メンズの部屋着のセットよ 笑」

幾久「メンズか。今の若い人の服じゃないのかな? 笑」

哲哉「おじいさま、僕も、一緒に選びましたから大丈夫です 笑」

繁子「あなた、玲奈からのプレゼントなのだから、早く開けてみてください 笑」

幾久「はい 笑」

玲奈「おじいさま、早くプレゼントを開けてみて 笑」

幾久は、玲奈から渡されたプレゼントの包みを開けている。

幾久「おお。これは、なかなか渋いな 笑」

哲哉「お似合いになると、思います 笑」

繁子「あなた、これなら着られるでしょう? 笑」

幾久「ありがたく、着させていただきます 笑」

玲奈「よかった 笑」

淳子「さあ、みなさん、ケーキをいただきましょう 笑」

幾久「おお、美味しそうだ。玲奈も哲哉も、一緒に食べなさい 笑」

玲奈「私、ケーキ大好き 笑」

哲哉「僕もです 笑」

 

 

 

ガブリエル「小澤さん、今回のステージについて、お話しをお伺いしたいのですが」

小澤「二人とも、今日は、会いにきてくれて嬉しいですよ。今回のステージは、日本人のポップスの天才ピアニストとの共演になりますからね」

ルフレッド「小澤さん、僕はデザイナーですが、肝心のデザインのコンセプトが、上手く理解できてないんです」

小澤「うん。今回のステージですが、何故Ave MariaUNIQLOがコラボする事になったのかについて、お話しさせてもらっても良いでしょうか?」

ガブリエル「お互いのメリットの為ですよね?」

小澤「うん。Ave MariaUNIQLOには、一つ共通点があるんですよ」

ガブリエル「共通点とは、何でしょうか?」

小澤「それは、Ave MariaUNIQLOも、ブランドとしては若いという事なんですね」

ガブリエル「なるほど」

小澤「うちの創業者は、女性です。女性目線で、UNIQLOブランディングし、LIFE WEAR UNIQLOという新しいジャンルを生み出したんです」

ガブリエル「そう。確かに、UNIQLOもブランドだけど、Ave Mariaのようなハイブランドではなく、カジュアルブランドですね?」

小澤「そうです。UNIQLOの路線は、あくまでも、質の良い普段着を出すことなんです」

ガブリエル「そのUNIQLOが、Ave Mariaとコラボする理由とは?」

小澤「それは、お洒落感、流行感、高級感、ですね」

ルフレッド「しかし、ハイブランドのデザインとは、ブランディングされたもの。カジュアルブランドのデザインのように、マーケティングして、売れ筋の流行の商品を出すのとは訳が違う」

小澤「そこですよ。今回のコラボは、一流デザイナー アルフレッド・ロジャース氏の名前を、お借りしたいからこそ。アルフレッド・ロジャース氏のデザインを、UNIQLOに取り入れたいからに、他なりません」

ルフレッド「つまり、僕の名前とデザインが目的なんですね?」

小澤「特徴を掴みたいだけなんです」

ガブリエル「それで、テーマが「音楽」、コンセプトが「流れ」ですか?」

ルフレッド「僕の得意な、曲線のデザインか、、」

小澤「UNIQLOの定番のデザインとして、ワンピースやシャツに、取り入れたいのです」

ガブリエル「そういうコラボだったのか、、」

ルフレッド「あの契約書は、その意味だったのか、、」

小澤「どうか、考えてみてください」

ルフレッド「わかりました」

 

 

 

その頃、レイナが、「ホテル アステリア」のバスルームのドアを開けている。

レイナ「あら、可愛い石鹸」

城国「この部屋、冷蔵庫にミニバーがあるよ」

レイナ「部屋でお酒を飲むのも、いいわね」

城国「たまには、二人きりで飲もう」

レイナ「そうね」

城国「窓を開けてみよう」

レイナ「今日は、いいお天気。明日は、二人で何処かに行きたいわ」

城国が、レイナの手をそっと繋いだ。

城国「新婚の頃みたいだね」

レイナ「二人きりね」

城国「のんびりしよう」

レイナ「うん」

城国「子供たちは、瑛信夫妻に、預けてきたから」

レイナ「瑛信とエリなら、信頼できるわ」

二人は、パリのホテルで、一週間、観光して過ごすことにしたのだった。

 

 

瑛信「ただいま」

愛絵理「あ、瑛信、おかえりなさい」

瑛信「絵本を読んでいたの?」

愛絵理「うん。レイナさんのところの、子供たちがいるからね」

瑛信「レイナさんたち、本当に自由だね」

愛絵理「レイナさんは、元がお金持ちの家の人だから、ちょっとズレているのよね」

瑛信「城国さんとは、似た者夫婦だけど、二人とも、子供たちを置いて旅行に行っちゃうなんてね」

愛絵理「自由に人生を生きている感じがして、羨ましいわ」

瑛信「まあ、誰にも迷惑かけてないから、いいと思うよ」

愛絵理「そうね」

リビングのソファでは、3人の子供たちが、絵本を読むのを聞いていた。

 

 

玲奈「柚木くん、おはよう 笑」

柚木「辻田さん、今日も早いね 笑」

玲奈「柚木くんだって、早いじゃないの 笑」

柚木「俺は、いつものクラス委員だからさ 笑」

玲奈「柚木くんは、常にクラス委員の人だものね 笑」

柚木「先生のお気に入りだよ 笑」

玲奈「いつも、お仕事お疲れさま 笑」

柚木「辻田さん、留学するって本当なの? 笑」

玲奈「そのつもりだけど 笑」

柚木「俺は、親の跡を継がないといけないからな 笑」

玲奈「柚木くんは、将来は政治家になるのよね? 笑」

柚木「うん。本当は、文章を書く仕事に興味があるんだけどね 笑」

玲奈「私も、将来はおじいさまの跡を継がないといけないけど、他にもやりたい事がたくさんあるわ 笑」

柚木「辻田さんなら、なんでもできるよ 笑」

玲奈「大人になるって、何だか不安ね 笑」

柚木「俺だって、不安だよ 笑」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロング・バケーション」の続編を映画にしようと思います。

前作で自殺したはずのアルフレッド・ロジャースだが、実は、木に引っかかって落下した為、軽い骨折だけで済んで仕事に復帰している。

自分のデザインを買い取られ、苦悩するアルフレッドだが、時間は無常に過ぎて行き、舞台の準備に取り掛かる。

そして、ランウェイに招かれた日本人天才ピアニスト小室哲哉と出会い、新たな交流が生まれる。

果たして、妹のレイナ・マリア・ロジャースの部屋に、ホームステイする日本人留学生とは誰なのか?

また、朱里と愛絵理のLINE電話での会話も、お楽しみください。

この作品は、フランス映画との共作にしたいと考えています。

映像化がおもしろいように、がんばって可愛く書きます。

よろしくお願いします。

遺言書

また、命を狙われたので、遺言書を書き直します。

私、辻田玲奈の身に何かあった場合、私、辻田玲奈の全ての財産、全ての地位、全ての権利を、堀越勸玄 平成25年3月22日生 遺伝学上の息子に譲るものとします。

また、後見人は、小室哲哉 昭和33年11月23日生 職業ミュージシャン とします。

よろしくお願いします。

 

    

          2024年2月8日 辻田玲奈

 

「真夏の夜の夢〜nightmare〜」

 

「カチャン」

二つのシャンパングラスがぶつかる音で、あるフルート奏者たちの物語が始まります。

耀介「お誕生日おめでとう、紬」

紬「ありがとう」

黒田耀介と辻田紬は、お洒落なレストランで、紬のお誕生日を祝っている。

耀介「これさ、お誕生日プレゼントだよ」

耀介は、手元の黒のショルダーバッグから指輪のケースを取り出すと、紬に開けて見せた。

紬「え?これは、、」

耀介「この指輪のデザイン、気に入ってくれた?」

紬「うん」

耀介「子供の頃から、一緒にインターナショナル・スクールに通っていた僕たちだけど、もうお互い25歳だよね。紬、結婚してください」

紬「はい。よろしくお願いします 笑」

耀介「よろしくお願いします 笑」

耀介は、紬の左手薬指に、ダイヤモンドの婚約指輪を付けている。

耀介「来月、韓国のコンサート・ホールで演奏するんだって? 笑」

紬「うん。祭も、着いてきてくれるから大丈夫 笑」

耀介「バックグラウンド、どうなってるの? 笑」

紬「韓国の事務所のフルーティストとの、フルートオーケストラなのよ 笑」

耀介「あいかわらず、優雅でいいな 笑」

紬「ドレスを着て優雅に見えるのは、表舞台だけ。みんな、必死に競ってるのよ 笑」

耀介「大変だ 笑」

 

 

「ドンドンドン」

祭「お姉ちゃん、起きてるの?」

ガチャっとドアを開けると、祭は、眠っている紬を揺すり起こした。

紬「わあ、何するのよ、、」

祭「お姉ちゃん、寝ぼけてないで。飛行機に遅れるから、早くご飯を食べるのよ」

紬「はい、、」

紬は、おっとりとベッドから起き上がる。

 

 

次は、辻田家の朝ごはんのシーンをやります。

恵子「ちょっと、祭。落ち着きなさいよ」

祭「お母さん、お姉ちゃん、おっとりしてるんだから、落ち着いてたら、寝てしまうわ」

紬「失礼ね。ちゃんと、起きてるわよ」

理「本当に、紬は、お母さんに似て、おっとりしているからな。二人とも、急いだ方が良いと思うよ」

祭「本当ね。お姉ちゃん、早く食べてね?」

紬「はい、、」

姉の紬は、母親似で、妹の祭は、父親似なのだった。

 

 

その頃、韓国の事務所では、会議が行われていた。

キム「何か、ご質問はありますか?」

イ「今回のマエストロは、32歳か。ちょっと、若いよね?」

キム「今回のフルートオーケストラは、全体的に、若いですから」

ハン「華やかな感じで、良いんじゃないの?」

イ「日本人のフルーティストは、何歳かな?」

キム「辻田さんは、25歳です」

ハン「今回は、華やかな若さが売りだから」

イ「他の奏者も、だいたい20代から、30代前半か、、」

ハン「良いと思うよ」

キム「大丈夫です。すぐに、リハーサルが始まりますから」

ハン「キム スンウ、プロデューサーが君なら、大丈夫だよ」

キム「はい」

 

 

次は、紬と祭が、金浦国際空港に着いて、スーツケースを探すシーンをお願いします。

祭「あ、これだわ」

祭が、赤いスーツケースが出てくるのを待って、回収している。

紬「祭、韓国の事務所スタッフの人が、迎えに来てくれているはずよね?」

祭「うん。多分、タクシーを手配してくれていると思うわ。心強いわね」

紬「私なんか、右も左も、わからない、、」

祭「お姉ちゃんは、私に着いてくれば良いのよ」

紬「はい、、」

祭は、スーツケースを引っ張って、姉を連れて歩き出した。

 

 

二人は、空港の出口から出ると、韓国の事務所スタッフを探した。

祭「あれね?」

辻田様と書かれた紙を広げた青年が、人混みの中出口で待っている。

祭「すみません、辻田ですが、、」

ホン「辻田紬さんですか?」

祭「紬は、この人です。私は、妹の祭です」

ホン「妹さんの祭さんですね。僕は、ステージマネージャーのホン ヒョンジュンです。日本語は、大丈夫です」

祭「すごい。日本語が、話せるんですね?」

ホン「僕は、日本に留学していたことがありますから。韓国の他のスタッフは、英語の方が通じますよ」

祭「私たち、英語なら大丈夫です」

ホン「それなら、大丈夫です。行きましょう」

 

 

ホンは、祭と紬をタクシーに乗せると、目的地のコリアナホテルまで、送って行く。

ホン「今は、韓国も夏です。時差は、ありません。夕方までお部屋でゆっくり休んでください。夕ごはんは、一緒に食べに行きましょう」

祭「助かります。私たち、韓国に来るのは、初めてなんです」

ホン「それなら、韓国観光もして帰ってくださいね。後で、この3週間のスケジュールを渡します」

祭「はい。よろしくお願いします」

紬「祭、お水は、どこで買ったら良いか、聞いておいて」

ホン「紬さん、お水なら、ホテルの冷蔵庫に無料のがありますよ。外出のときは、コンビニで買えば大丈夫です」

紬「はい。ありがとうございます」

ホン「一時間ほどで、ホテルに着きますから、後は、夕ごはんの時にお話ししましょう」

祭「はい」

タクシーは、まだ明るいうちに、ソウルのコリアナホテルに到着した。

 

 

その頃、指揮者のファン ドユンは、自分の部屋でコーヒー豆を挽いて、コーヒーを淹れていた。

ファン「暑いな。やっぱり、エアコンをつけよう」

ファンは、エアコンをつけると、iPhoneで音楽を流した。

音楽は、次の8月のフルートオーケストラで予定されている、「真夏の夜の夢」だった。

ファン「この「真夏の夜の夢」を作曲したメンデルスゾーンは、38歳の若さで亡くなっている」

ファンは、出来上がったばかりの熱いコーヒーをカップに注ぐと、テーブルに置いた。

ファン「メンデルスゾーンは、指揮者でもあった。僕も、指揮者だけど、もう32歳だ」

ファンは、デスクの上から指揮棒を取り出すと、片手に持って、じっと見つめた。

ファン「もっと、有名になりたい」

ファンは、ソファに座ると、指揮棒を置いて、熱いコーヒーを一口飲んだ。

 

 

次は、ホン夫妻と紬と祭が、明洞市街を散策するシーンをお願いします。

ホン「祭さん、紬さん、ここは、明洞。日本で言うなら、銀座に当たる街です」

千笑「屋台は、美味しくて賑やかだけど、コスメや雑貨は、ちょっとお値段高めなのよ」

紬「可愛い。苺飴みたいなものがあるわ」

千笑「あれは、苺とマスカットを飴でコーティングした果実飴よ」

祭「値段が、全然わからないけど、美味しそうなものがたくさんあるわ」

ホン「値段は、日本円の千円が、韓国ウォンの9千ウォンだから、書いてある数字の10分の一だと思ってください」

千笑「すぐに買わないで、一通り見てみましょう」

祭「楽しいけど、お腹が空いたわ」

ホン「お勧めは、ケランパンかな?」

祭「どれですか?」

千笑「あの、パンケーキのような円いやつよ。チーズやカスタードクリームが、入っているのよ」

祭「2,000ウォン?200円?」

ホン「ヨボ、二つ買ってあげて」←韓国語

千笑「すみません。チーズカスタード入りを二つください」←韓国語

屋台「はい」←韓国語

千笑は、ケランパンを二つ買うと、祭に渡した。

千笑「チーズが熱くて伸びるから、気をつけてね」

祭「ありがとうございます。お姉ちゃんも、食べてね」

紬「ありがとうございます」

二人は、熱々のケランパンをほうばっている。

千笑「ヨボ、スンドゥブ定食を食べに連れて行ってあげたら?」←韓国語

ホン「そうだな。お嬢さん方、お腹が空いているようだし」←韓国語

紬「これ、チーズが入ってて美味しいわ」

ホン「お嬢さん方、この近くに座って食べられるお店があるから、スンドゥブ定食を食べに行きましょう」

祭「スンドゥブ定食って、どんななんですか?」

ホン「ちょっと、ピリ辛ですよ。お豆腐と卵が、入っています」

紬「美味しそう。祭、行こうよ」

祭「行きます」

 

 

その時、明洞メトロの6番出口から、プロデューサーのキム スンウが急ぎ足で出てきた。

 

キム「近くまで来たから、いつもの店で夕ごはんを食べよう」←韓国語

キムは、屋台の並ぶ通りを抜けて、歩いて行った。

ホン「あれ?キムさん?」←韓国語

キム「ああ、ホンさんも、ここに来たんですね?」←韓国語

ホン「今、妻と日本からのフルーティストたちを案内しているところです」←韓国語

キム「日本からのというと、辻田姉妹かな?」←韓国語

ホン「そうです。紬さん、祭さん、こちらは、今回のフルートオーケストラのプロデューサーで、キム スンウさん」←日本語

祭「はじめまして。私たちは、英語が話せます」←英語

キム「あ、こちらこそ、はじめまして。日本人で英語が話せるなんて、留学でもしていたんですか?」←英語

祭「私たちは、小学生からインターナショナルスクールの学生でしたから」←英語

キム「それは、国際的だな。もっと、国際的に活躍しないと、もったいないよ」←英語

祭「ぜひ、国際的に活躍したいです」←英語

キム「そちらは?妹さん?」←英語

紬「いえ、私は、姉の紬です」←英語

祭「こちらが、姉の紬で、私が、妹の祭です」←英語

キム「えっと、祭さんは、今回のコンサートには?」←英語

ホン「キムさん、お姉さんがフルーティストで、妹さんが付き人兼マネージャーです」←韓国語

千笑「ヨボ、席が空いたわよ」←韓国語

ホン「キムさん、一緒に座って話しましょう」←韓国語

キム「うん」←韓国語

 

 

「ルルルルル」

チョン ジェウォンがパソコンを叩いていると、LINE電話が鳴った。

チョン「はい?どうかしたの?」

ペ「おもしろい情報を掴んだんだ」

チョン「おもしろい?」

ペ「日本人のフルーティストが、二人来るらしいんだ」

チョン「何か、僕らと同じ年頃の子なんだろ?」

ペ「それが、ステージマネージャーのホンさんから聞いたんだけど、日本人のお姉さんと妹さんで、二人とも美人だってさ」

チョン「おい、リハーサルも近いのに、美人とか関係ないだろう?」

ペ「おまえ、美人姉妹に、興味ないのかよ?」

チョン「ジュヌ、考えてもみろよ。フルートオーケストラまで、3週間しかないんだぞ?」

ペ「3週間で、恋したらいけないのかよ?」

チョン「相手を追いかけて、日本まで行くつもりか?」

ペ「先のことは、わからないよ」

チョン「まあ、練習で美人が見られたら、楽しいけどな」

そのとき、コンコンコンとドアがノックされ、翠が日本語で声をかけた。

翠「叔父ちゃん、おばあちゃんが、夕ごはんだって」←日本語

チョン「ちょっと、待って」←韓国語

チョンは、ドアを開けると、5歳の姪っ子に韓国語で言った。

チョン「翠、一緒に夕ごはんを食べよう。僕に、日本語を教えてください」←韓国語

翠「うん。夕ごはんの後で、教えてあげる」←日本語

チョン「ちょっと、待って」←韓国語

チョンは、電話をとると、ペ ジュヌに断った。

チョン「日韓ハーフの姪っ子と夕ごはんを食べるから、後でかけ直すよ」←韓国語

ペ「わかったよ」←韓国語

チョンは、パソコンの電源を切ってから、翠と一緒に、リビングに歩いて行った。

 

 

その頃、プロデューサーのキムたちは、話が盛り上がっていた。

キム「すごいね。祭さんは、作曲家を目指して、お姉さんの付き人をやっているんだね」←英語

祭「今、私たちが属しているのは、日本の小さな事務所です。コネクションもなくて、なかなか芽が出ないのが、本当のところです」←英語

キム「それは、もったいないな。どんな曲を作っているのか、後で見せてくれるかな?」←英語

祭「はい。ぜひ、お願いします」←英語

キム「お姉さんの紬さんは、フルーティストとして、やっていくんだね?」←英語

紬「はい。私は、大人しい性格なので、妹の祭みたいに積極的ではないですが、、」←英語

キム「あれ?その左手の指輪は、もしかして婚約指輪なの?」←英語

紬「はい。幼馴染の男の子と、婚約したばかりです」←英語

キム「おおっと。じゃあ、狙うなら祭りさんの方だね? 笑」←英語

祭「私は、フリーですが 笑」←英語

ホン「キムさん、そんなにあからさまに宣言して、どうするの? 笑」←日本語

キム「ホンさんは、僕と同じくらいの歳なのに、日本人の奥さんがいて、羨ましいですよ 笑」←英語

ホン「うちは、まだまだ新婚ですからね 笑」←日本語

祭「ホンさんって、英語もできるんですか?」←英語

ホン「僕は、英語は話すのは下手だけど、聴き取りは、まあまあできますよ 笑」←日本語

キム「ホンさんは、奥さんの千笑さんが国際的な女性で、奥さんから英語を習ったんだよね?」←英語

ホン「そう。家では、韓国語と日本語で会話しているけど、また日本に行くかも知れないから、英語もいろいろできた方が有利です 笑」←日本語

祭「すごい。韓国人って、国際的なんですね? 笑」←英語

キム「正直、韓国のクラシック界は、まだまだだけど、才能と実力のある芸術家は、育っているんだよ」←英語

 

 

祭「キムさんって、「FIFTH」のプロデューサーなんですか?」←英語

キム「僕はね、大手芸能事務所「FIFTH」の傘下の「Ciel」のプロデューサーなんだよね」←英語

祭「「FIFTH」は、韓国でも最大の大手芸能事務所ですよね?」←英語

キム「うん。祭さんも、日本の小さな事務所に居るより、うちに移籍しちゃえば? 笑」←英語

祭「ええ?韓国の「Ciel」に移籍ですか?」←英語

ホン「ちょっとちょっと、キムさん本気ですか?」←日本語

キム「祭さん、僕とお付き合いしてくれたら、オッケーだよ 笑」←英語

祭「ええ?」←英語

キム「冗談だよ。僕は、そんなに軽くはないからさ 笑」←英語

紬「ちょっと、祭。韓国の事務所に移籍の話って、真面目な話なの?」←英語

キム「紬さん、その可能性もあるという話です。日本人のフルーティストが、我が韓国の「Ciel」に移籍となると、何と言っても、話題性がある」←英語

紬「キムさん、可能性があるんですか?」←英語

キム「紬さん、貴女たちが、そのつもりなら、僕が上に話しを通してもいいですよ?」←英語

祭「ちょっと、お姉ちゃん。彼女になるようにとか、言われるんじゃないの?」←英語

キム「あ、祭さん。誤解しないでください」←英語

ホン「キムさん、かなり怪しい言い方でしたよ。誤解されて、当然です」←日本語

キム「そんなつもりじゃなかったんです 笑」←英語

ホン「まあまあ、その話は、ぼちぼちで 笑」←日本語

5人は、和やかに食事をしながら、会話を楽しんでいた。

 

 

チョン「お姉さん、翠が僕の部屋に来るばかりするんだよね 笑」←韓国語

ユンソ「気に入られているのよ。日本語を教えてもらっているんでしょう?」←韓国語

チョン「僕も、お義兄さんや翠のおかげで、日本語は聴き取れるようになったんだ。でも、話すのって、まだ難しいんだよね」←韓国語

ユンソ「普段から、日本語を話しているかどうかだと思うわよ。翠が、しばらくお世話になるから、日本語を話す練習をしなさいよ」←韓国語

チョン「翠、日本語を教えてください」←韓国語

翠「お菓子を買ってくれたら教える」←日本語

チョン「叔父ちゃんが、買ってあげるよ。明日、コンビニに行こう」←韓国語

翠「うん。行く」←日本語

ユンソ「翠、叔父ちゃんに、日本語を教えてあげるの?」←日本語

翠「お菓子を買ってくれたら教える」←日本語

チョン「ちゃっかりしてるな 笑」←韓国語

ユンソ「翠は、まだ5歳だけど、日本語も韓国語も、できるのよね」←日本語

チョン「流石は、憧れの日韓ハーフだね 笑」←韓国語

ユンソ「今は、韓国人と日本人が結婚するのが、お洒落な時代なのよね 笑」←日本語

チョン「翠、明日、コンビニでお菓子を買ってあげるよ 笑」←韓国語

翠「ありがとう」←日本語

ジェウォンが、翠の頭をなでた。

 

 

祭「お姉ちゃん、お風呂上がったわよ」

紬「うん。シャワーは、使いやすかった?」

祭「日本に比べたら、水圧がイマイチかな?」

紬「うん。海外だものね」

祭「誰に、LINEしてるの?」

紬「婚約者の耀介さん」

祭「お姉ちゃん、本当に結婚しても大丈夫? 笑」

紬「うん。多分、大丈夫だと思うわ 笑」

祭「ええと、明日のスケジュールは?午前中は完全オフで、午後の14時からミーティングに参加ね?」

紬「午前中に、コンビニに行って、何が買えるか確認しておかないと」

祭「そうね。コンビニの品揃えの確認は、必須ね。明日は、のんびりな滑り出しで、助かるわ」

紬「明後日は、もうリハーサルかしら?」

祭「明後日は、オーケストラのメンバーと顔合わせよ。指揮者は、ファン ドユンさん。韓国では、有名な人なんだって」

紬「有名な人って、確か、まだ若い人じゃなかったかしら?」

祭「このパンフレットの写真の人よ」

紬「あ、やっぱり若い人。30代前半くらいかしら?」

祭「なかなか、ハンサムな人じゃない?」

紬「独身かどうか、わからないわよ? 笑」

祭「そうね 笑」

 

 

その頃、チョンは、友人のペ ジュヌに電話していた。

チョン「そうなんだよ。姉が、今、姪っ子を連れて帰って来てるんだよ」←韓国語

ペ「うん?お姉さん、何で実家に帰って来てるんだよ?」←韓国語

チョン「それがさ、お義兄さん、東京の人なんだけど、今、京都の医療研究所に出張中なんだよ」←韓国語

ペ「あ、出張中か。それは、日本に居ても寂しいもんな?」←韓国語

チョン「それに、お姉さん、今、お腹に二人目の赤ちゃんがいるからね」←韓国語

ペ「あ、そういうことか。今や、日韓ハーフの子供は、韓国人の間でも、憧れだもんな 笑」←韓国語

チョン「おまえも、日本人の女の子と付き合いたいと思うか? 笑」←韓国語

ペ「なかなか、知り合う機会がないから、憧れなんだと思うよ 笑」←韓国語

チョン「僕も、お義兄さんを見てると、知的で優しくて、なかなか良いイメージだと思う 笑」←韓国語

ペ「明後日は、オケの顔合わせがあるだろ?何とかして、美人姉妹とお近付きになれないかな? 笑」←韓国語

チョン「3週間しか居ないんじゃ、お近付きになっても困るだろ? 笑」←韓国語

ペ「先の展開なんて、わからないと思うよ 笑」←韓国語

チョン「あんまり、現実的ではないかな? 笑」←韓国語

ペ「そんなこと言って、本当は、おまえも興味があるだろ? 笑」←韓国語

チョン「それは、興味はあるよ。でも、それとこれとは別だよ 笑」

ペ「それは、わからないさ 笑」

 

 

 

次の朝、ユンソが翠をソファに座らせて、髪の毛を三つ編みにしている。

チョン「お姉さん、翠は支度ができたかな?」←韓国語

ユンソ「ジェウォン、日本語で話しなさいよ」←日本語

チョン「下手なんだよ」←韓国語

ユンソ「話さないと、いつまでも下手なままよ?」←日本語

チョン「わかったよ。日本語で、話すよ」←日本語

翠「叔父ちゃん、お菓子何個買ってくれる?」←日本語

チョン「んー、一個かな?」←日本語

翠「三個 笑」←日本語

チョン「あはは。いいよ。三個だけ買おう 笑」←日本語

ユンソ「はい、できたわよ。行ってらっしゃい 笑」←日本語

チョン「翠、僕と手を繋いで行こう 笑」←日本語

翠「うん 笑」←日本語

 

 

その頃、祭と紬は、身支度を整えて外出しようとしていた。

祭「お姉ちゃん、今日、夕ごはん、どうする?」

紬「まだ、このホテルの周りに、どんなお店があるか、わからないわ」

祭「そうね。ちょっと、散策してみないとね」

紬「このホテルのすぐ近くにコンビニがあるから、いざとなったらコンビニが頼りよ」

祭「確かに、コンビニがあるから困らないわね」

紬「あ、ねむ、、」

祭「お姉ちゃん、居眠りは後にしてね。行くわよ」

紬「はい、、」

 

 

次は、コンビニのシーンをお願いします。

コンビニのドアを開けて、辻田姉妹が入ってくる。

紬「あ、お店の中は、広くてキレイね 笑」

祭「品揃えは、けっこう多いんじゃない? 笑」

紬「これは、カップ麺かしらね 笑」

祭「お弁当類があるかどうか、見ておきましょう 笑」

紬「そうね。いざと言うときのためにね 笑」

その時、同じコンビニのドアを開けて、ジェウォンと翠が入ってきた。

チョン「翠、何を買うの? 笑」←日本語

翠「お菓子を、たくさん買う 笑」←日本語

チョン「三個だけでしょう? 笑」←日本語

 

紬たちは、チョンたちに気づかずに、ドリンク類をチェックしている。

紬「祭、お水だけは、絶対に確保しなくちゃ」

祭「それは、そうなんだけど、どのペットボトルがお水なのか、わかりにくいのよね」

 

 

チョン「あれ?あの人たち、日本語を話してる」←日本語

翠「叔父ちゃん、どれが欲しい?」←日本語

紬が、翠の声に振り向く。

紬「あの子、日本人かしらね? 笑」←日本語

祭「旅行者かしらね? 笑」←日本語

そのとき、翠がちょこちょこと祭たちに近づいて、二人を見上げる。

チョン「あ、翠。だめだよ。」←日本語

祭「大丈夫です。可愛い子ですね 笑」←日本語

チョン「この子は、姉の子供なんです 笑」←日本語

祭「もしかして、今流行りの、日韓ハーフですか? 笑」←日本語

チョン「はい。姉の旦那さんは、日本人で東京の人なんです 笑」←日本語

祭「素敵ですね 笑」←日本語

紬「祭、祭。その人に、どれがお水か教えてもらってよ」←日本語

チョン「お水ですか?」←日本語

祭「このペットボトル、どれも同じに見えて、わかりにくいですよね?」←日本語

チョン「ああ、確かに。この辺の、こういうデザインのがお水ですから、、」←日本語

祭「これは?お水かしら?」←日本語

チョン「それは、炭酸水ですね。ここに、ハングルで「水」と書いてあるやつが水ですよ。 笑」

祭「本当に、助かりました。ありがとうございます 笑」←日本語

チョン「いいえ。じゃあ 笑」←日本語

紬「ありがとうございます 笑」←日本語

チョン「はい 笑」←日本語

 

 

 

次は、午後からのミーティングのシーンをお願いします。

キム「今回のフルートオーケストラは、三曲構成です。「くるみ割り人形 花のワルツ」と「我が祖国 モルダウ」と「組曲 真夏の夜の夢」の3つをやります」←韓国語

イ「それぞれのフルーティストを招いて、演奏してもらう曲は、どれ?」←韓国語

キム「韓国人のフルーティスト ユン ジュンソが、「花のワルツ」、日本人のフルーティスト 辻田紬が、「モルダウ」です」←韓国語

イ「ソロ曲が、二曲だね?」←韓国語

キム「そうです。フルートオーケストラのメインは、「真夏の夜の夢」ですが、目玉は、ソロ曲の「花のワルツ」と「モルダウ」ですね」←韓国語

イ「日本人の辻田さんが、出演するのは、「モルダウ」だけなの?」←韓国語

キム「そうですが、辻田さんとは、今後のお付き合いのこともありますから、「真夏の夜の夢」のリハーサルにも参加してもらう予定にしています」←韓国語

イ「なるほど。辻田さんは、日本人だけど、英語が堪能という事で、今後に期待が持てるという訳だね?」←韓国語

キム「そうです。正直、日本語しかできないアーティストは、扱いにくいんですよね 笑」←韓国語

イ「ははは。わかるよ 笑」←韓国語

 

 

「ガチャ」

そのとき、パク ジュウォンが秘書を連れて入ってきた。

イ「誰だ?」←韓国語

キム「「FIFTH」のプロデューサーのパク ジュウォンです」←韓国語

パク「みなさん、いきなりお邪魔して、申し訳ないね?」←韓国語

キム「いえ、大丈夫です。パク ジュウォン」←韓国語

イ「失礼しました。パク ジュウォン」←韓国語

パク「うん。日本からのフルーティストのお嬢さん方が、ミーティングに参加していると聞いて、見にきてみたんだよ」←韓国語

キム「パク ジュウォン、日本人のフルーティストと作曲家は、こちらの二人です」←英語

パク「うん。二人は、英語ができるんだって?」←英語

祭「はい。私たちは、英語が話せます」←英語

パク「君が、作曲家志望の祭さんの方かな?」←英語

祭「はい。私が、作曲家志望の祭で、こちらが、姉の紬です」←英語

キム「二人とも、ちょうど良いから、それぞれ自己紹介をしてください」←英語

祭「はい。私は、日本の音楽大学を出て、フルーティストの姉の付き人をやっている「辻田祭」です。将来は、クラシックの作曲家を志望しています」←英語

紬「私は、祭の姉の紬です。祭と同じように、インターナショナル・スクールで学び、音大を出て、日本でフルーティストとして、活動しています」←英語

パク「二人とも、素晴らしい英語ですね。インターナショナル・スクールを出たエリートが、日本の小さな事務所にいるのは、もったいないと思って、会いにきてみました」←英語

祭「ありがとうございます」←英語

キム「パク ジュウォン、二人とも、昨日、ソウルに着いたばかりです」←英語

パク「構わないよ。紬さん、フルートを持ってきているね?」←英語

紬「はい。今日は、ミーティングだけと伺っていましたが、念のためフルートは持ってきています」←英語

パク「何か、演奏してみてくれるかな?」←英語

紬「はい」←英語

紬は、慌ててフルートを取り出すと、十八番の曲を吹き出した。

パクは、しばらく紬のフルートを聞いていたが、片手を上げて途中でやめさせると言った。

パク「君たちには、才能がある。「FIFTH」傘下の「Ciel」に来なさい」←英語

紬「はい」←英語

祭「え、、?」←英語

パク「妹さんは、来てくれないのかな?」←英語

祭「もちろん、行きます」←英語

パク「よし。キム、あとは頼むよ」←英語

キム「はい」←英語

パクは、祭と紬をチラッと見ると、秘書を連れて会議室から出ていった。

 

 

 

祭と紬が、ホテルに帰って来たシーンをお願いします。

祭「お姉ちゃん、どうしよう?」

紬「私、全然、深く考えてなかったから」

祭「え?そうなの?」

紬「うん」

そのとき、祭のiPhoneが鳴った。

祭「キムさんだわ」

祭は、iPhoneの画面を見て言った。

紬「祭、キムさんに助けてもらって」

祭「もしもし、祭です」←英語

キム「キムです。祭さん、大丈夫?急なことで驚いたでしょう?」←英語

祭「はい。急なことで、私たち、どうして良いかわからないです」←英語

キム「わかるよ。僕が、責任持ってフォローするから、明日の夕方、ホテルの近くで一緒に夕ごはんを食べよう」←英語

祭「はい」←英語

キム「ステージマネージャーのホンさんも来てくれるって言ってるから、とにかく落ち着いてね」←英語

祭「はい。とりあえず、両親に電話したほうが良いでしょうか?」←英語

キム「ご両親も、いきなりの話じゃ驚くから、明日のミーティングの後で、僕から、ご両親に連絡する事にするよ」←英語

祭「はい」←英語

キム「とにかく、「FIFTH」は、国際的巨大事務所にもコネクションのある大手芸能事務所だから、日本の小さな事務所に居るよりは、絶対に条件が良いよ」←英語

祭「はい」←英語

キム「とにかく、僕の方でいろいろと手配しておくから、祭さんと紬さんは、今晩はゆっくりと休んでね」←英語

祭「はい」←英語

キム「じゃあ、明日、また電話するよ」←英語

祭「ありがとうございます」←英語

キム「うん。あとでね」←英語

祭「あとで」←英語

 

 

 

「ピンポーン」

その夜の22時頃、ファン ドユンのマンションの部屋のピンポンが鳴る。

ファン「誰だ?」

ファンが、読書するのをやめて、インターフォンに出て言った。

ファン「どちら様ですか?」

ユン「私よ」

ファン「ジュンソ、おまえとは、別れたはずだ」

ユン「私は、別れたとは思っていないわ」

ファン「よくも、そんな図々しいことが言えるな。おまえが、浮気して別れたくせに」

ユン「私が、悪かったのよ」

ファン「帰ってくれ。今度来たら、警察を呼ぶからな」

ユン「、、、」

ドユンとジュンソは、一ヶ月ほど前に、別れたばかりだった。

 

 

 

翌日の午前10時、地下の練習場でフルートオーケストラの顔合わせが行われている。

ファン「はい。これで、全員ですか?」←英語

ホン「待ってください。人数を数えます」←英語

ファン「みなさん、しばらく楽にしていてください」←英語

ホン「全員います。33名です」←英語

ファン「オーケストラが30名、指揮者の僕が1名、ゲストフルート奏者が2名ですね?」←英語

ホン「はい」←英語

ファン「じゃあ、先ず、レディーファーストということで、ユン ジュンソさんと辻田紬さんと、それから作曲家志望の辻田祭さんは、自己紹介をしてください」←英語

ホン「ファン、付き人の祭さんを入れると、34名ね」←英語

ファン「わかりました」←英語

ジュンソ「私は、ユン ジュンソです。こちらにいるみなさんとは、何度か共演したことがあります。よろしくお願いします」←英語

拍手がおきる。

紬「私は、日本人の辻田紬です。今回は、Cielに招かれて、妹と一緒に参りました。みなさん、よろしくお願いします」←英語

また、拍手がおきる。

祭「私は、日本人の辻田祭です。現在は、姉の付き人をしていますが、将来の夢は、クラシックの作曲家です。よろしくお願いします」←英語

また、拍手がおきる。

ファン「みなさん、僕が指揮者のファン ドユンです。このフルートオーケストラのみなさんの中には、僕と共演したことのある方も半分くらいはいるかと思います。僕は、ピアノとドルチェを重視するタイプです。よろしくお願いします」←英語

また、一段と華やかな拍手がおきる。

ファン「リハーサルは、英語で進めていきます。ほとんどのみなさんは、英語ができると思いますが、わからなかったら、韓国語で質問してください」←英語

 

ホン「ええと、ごめんなさい。この練習場として借りているホールの音響のことで、僕からお話したいのですが、、、」←英語

 

一通り、顔合わせとホールの説明が終わると、ちょうど一時間が経っていた。

ファン「じゃあ、練習は週2日、午前10時からでお願いします。今日は、ここまでです」←英語

ホン「解散してください」←英語

 

 

そのとき、祭の斜め後ろの席の青年が声をかけてくる。

チョン「あの、コンビニで会いませんでしたか?」←日本語

祭「え?」←日本語

紬「祭、コンビニのペットボトルの人よ」←日本語

祭「あ、あのときの?」←日本語

チョン「僕、日本に行きたくて、日本語の勉強をしているんです」←日本語

祭「私たちも、韓国語を習いたいと思っています」←日本語

チョン「よかったら、このホールの隣がカフェなので、お昼ごはんをご一緒しませんか?」←日本語

祭「私は、いいけど、お姉ちゃん大丈夫?」←日本語

紬「もちろんよ」←日本語

チョン「僕は、チョン ジェウォン。友達のペ ジュヌも一緒でもいいですか?」←日本語

紬「はい」←日本語

 

 

カフェのシーンをお願いします。

ペ「あー、婚約済みですか?」←英語

祭「姉は、今年のクリスマス・イヴに、入籍する予定なんです」←英語

チョン「僕は、祭さんとお付き合いしたいです」←英語

祭「え?みなさん、独身なんですか?」←英語

ペ「僕らは、現在フリーです。指揮者のファンも、独身ですよ」←英語

チョン「おい、ライバルを増やすなよ」←英語

ペ「なんだよ、おまえ」←英語

チョン「でも、二人とも、Cielに移籍する予定ですよね?婚約者の方は、大丈夫なんですか?」

紬「それは、、」

 

 

 

キムとのミーティングのシーンをお願いします。

ホン「コリアナホテルは、ビジネスホテルだけど、すごく便利な場所にあるんですよ」←日本語

紬「お食事は、どこで食べたら美味しいのかしら?」←日本語

ホン「ホテルの周りには、食べ物屋さんが、多いです。後で、4人でこの辺を歩きましょう」←日本語

紬「はい」←日本語

キム「パク ジュウォンは、身分こそプロデューサーだが、中枢幹部と同じ権利を持っているんだ」←英語

祭「何だか、すごい人なんですね?」←英語

キム「パク ジュウォンは、IQ300以上の天才と言われている実力者だよ」←英語

祭「まだ、若い人なんですね」←英語

キム「34歳で、既婚者だよ」←英語

祭「お姉ちゃん、耀介さんの事、どうするの?」←英語

紬「わからないわ」←英語

キム「耀介さん、お仕事は何を?」←英語

紬「外資系商社に勤めています」←英語

キム「ビジネスマンですか?」←英語

紬「そうです」←英語

キム「ちょっと、いろいろ考えないといけませんね」←英語

紬「私と耀介さんとは、大学生の頃からのお付き合いなんです」←英語

キム「うーん」←英語

 

 

 

祭と紬が、ホテルに帰ってきて、休んでいるシーンをお願いします。

祭「お姉ちゃん、どうするの?」

紬「私、わからないわ」

祭「ちょっと、耀介さんに電話で相談してみたら?」

紬「そうねえ。もう、22時だけど、いいわよね?」

紬が、耀介にLINE電話をしている。

唱「はい。黒田です」

紬「え?」

唱「どちら様でしょうか?」

紬「あなたこそ、誰ですか?どうして、耀介さんのスマホにでるんですか?」

唱「あなたは、どちら様でしょうか?」

紬「私は、耀介の婚約者の辻田紬ですが?」

唱「親戚のオバサンですか?」

紬「は?」

唱「私と、黒田さんは、デート中ですから、邪魔しないでください」

電話は、ガチャッと切れてしまった。

紬「どういうこと?」

 

 

祭「お姉ちゃん、どうしたの?」

紬「耀介さんの電話に、女の子が出て、デート中だって、、」

祭「お姉ちゃん、貸して」

祭は、紬のスマホをつかみ取ると、耀介に電話した。

耀介「もしもし、紬?」

祭「耀介さん、その女の人、誰ですか?」

耀介「いや、同じオフィスの安藤 唱さん。カラオケしているだけだよ」

祭「今、夜中の22時過ぎですよ」

耀介「、、、」

祭「あなた、現在、姉と正式に婚約中ですよね?どういうことなのか、ちゃんと説明してください」

耀介「とにかく、浮気はしてないから。よろしくお願いします」

電話は、ガチャリと切れてしまった。

 

 

紬「まさか、また、、?」

紬は、座っていたホテルのベッドにパタリと倒れ込んでしまった。

祭「お姉ちゃん、耀介さんは、大学生のときにも、浮気したことあったよね?」

紬「、、、」

祭「私、先にシャワーを使ってくるから」

祭は、お風呂に行ったが、紬は、混乱して起き上がれないでいるのだった。

 

 

 

次は、翌日のオフの日のシーンをお願いします。

 

キム「え?そんな事になっているの?」←英語

祭「そうなんです。耀介さんは、大学二年の時にも、他の女の子と二股して、お姉ちゃんを捨てているんです」←英語

キム「酷いな。じつは僕さ、指揮者のファンから、紬さんに告白したいと頼まれているんだよね」←英語

祭「え?お姉ちゃんに告白ですか?」←英語

キム「別に、僕を選んでくれても良いんだしね。紬さんは、よりどりみどりじゃないか?」←英語

祭「私も、フルートの青年にアプローチされているんですよね」←英語

キム「チョンだろ?あの子は、良い子だから大丈夫だよ」←英語

祭「そうですね。もう、私たち、韓国人彼氏に乗り換えちゃおうかな?」←英語

キム「うん。紬さんに言っておいて。今日は、一日オフだから、ゆっくり休んでくださいって」←英語

祭「ありがとうございます」←英語

 

 

祭は、ツインの部屋に帰ってきて、紬に話しかけた。

祭「お姉ちゃん、私、キムさんから、すごい話聞いちゃったよ」

紬「うん、、」

祭「指揮者のファンさんが、お姉ちゃんに告白したいと、キムさんに言ったんだって」

紬「え?そうなの、、?」

祭「うん」

紬「、、、」

祭「お姉ちゃん、私、お腹が空いたわ。お昼ごはんを食べに行きましょうよ」

紬「私、行きたくないわ」

祭「お姉ちゃん、、」

 

 

祭は、紬を心配しながらも、近所のコンビニで何か食べ物を買うことにする。

祭「何が良いかしらね」

祭が、コンビニのカップ麺の棚を眺めていると、見覚えのある二人が入ってきた。

翠「叔父ちゃん、アイス買って」←日本語

チョン「アイスは、また今度だよ。お菓子を買いに来たんでしょう?」←日本語

祭「あの、チョンさん」←日本語

チョン「ああー、祭さん」←日本語

祭「じつは、ちょっと、困った事になっているんです」←日本語

チョン「ちょっとだけ、公園で話そうか?」←日本語

祭「お願いします」←日本語

チョン「僕のことは、ジェウォンと呼んでね」←日本語

祭「はい」←日本語

 

 

ここからは、公園でのシーンです。

チョン「お姉さん、ごはんを食べてないの?」

祭「うん。さすがに、すごく落ち込んでいるみたいなの」

チョン「婚約しているんだから、無理もないよ」

祭「もう、二人ともダメなのかしら?」

チョン「浮気する男だって、結婚する前にわかって良かったよ」

祭「お姉ちゃん、ファンさんに告白されているんです」

チョン「僕も、祭さんに告白したいな 笑」

祭「韓国人男性って、告白するの早いんですね?」

チョン「それは、美人が相手だと、逃しちゃいけないからね 笑」

祭「私、ジェウォンとお付き合いしちゃおうかな? 笑」

チョン「僕、大切にするよ。僕も、日本に行きたいから、連れて行ってほしいな 笑」

祭「うん 笑」

チョン「とにかく、明日は、リハーサルがあるから、お姉さん何か食べないと」

祭「お水、お水だけでも、、」

チョン「柔らかいスイーツを買って行くと良いよ。翠、おいで」

祭「ジェウォン、LINEを交換してもいい?」

チョン「うん」

翠「叔父ちゃん、お菓子3個」

チョン「翠、待っててくれて、ありがとうね」

ジェウォンは、翠の手を引いて、コンビニに入ると、祭と一緒に食べ物を選んだ。

 

 

キム「祭さん、お姉さん、大丈夫?」←英語

祭が、ホテルの部屋のバスルームで電話している。

祭「それが、昨日の夜から何も食べていない状態なんです」←英語

キム「ジュースとか、水分だけでも、摂らせてあげてね」←英語

祭「はい」←英語

キム「困ったな。せっかくのリハーサルなのに、紬さん、傷ついているんだな」←英語

祭「明日は、リハーサルの一回目です。私たちは、練習は別だけど、リハーサルには参加する予定です」←英語

キム「とにかく、一回目だけでもリハーサルに参加してもらえるかな?座っているだけでいいからさ」←英語

祭「はい」←英語

キム「それから、ファンに、紬さんが失恋したって言っとくよ」←英語

祭「はい」←英語

 

 

祭は、バスルームから出てくると、紬に話しかけた。

祭「お姉ちゃん、大丈夫?」

紬「祭、心配かけてごめん、、」

祭「何か、プリンか何か食べれる?」

紬「いい、、」

祭「お姉ちゃん、明日は、フルートオーケストラのリハーサルの一回目よ。キムさんが、一回目だけでも出てほしいって言ってたわ」

紬「うん、、」

祭「はい、お姉ちゃん。お水だけでも、飲んで」

祭は、ペットボトルの水の蓋を開けて、紬に渡した。

紬「うん、、」

紬は、ペットボトルのお水を、美味しそうに飲んだ。

祭「お姉ちゃん、少し、横になってて。チョン ジェウォンに、韓国スイーツを選んでもらったから、後で食べてね?」

紬「うん。ありがとう」

祭「お姉ちゃん、耀介さんのこと、お母さんに相談した方が、良いと思うけど、、」

紬「もう少し、考えさせて、、」

 

 

 

翌日の、リハーサルのシーンをお願いします。

ファン「じゃあ、「組曲 真夏の夜の夢 序曲」から行きましょう」←英語

祭と紬は、リハーサルマネージャーのホンさんの隣に座っている。

ファン「先ず、フルートだけで、音をください」←英語

フルートの演奏が始まる。

ファンが、紬の方をチラッと見て、目が合う。

ファン「はい。ここは、遊ぶような自由な感じで、、」←英語

紬は、両手で、しっかりと水のペットボトルを握りしめたまま、ファンの指揮を見つめている。

一通り、指揮者のファンの見せ場を、お願いします。

この時、ファンと紬が、時々、チラッとアイコンタクトをとります。

前半の50分の練習が終わると、ファンは、紬に言った。

ファン「紬さん、辛そうだけど、大丈夫ですか?」←英語

紬「、、、」

祭「姉は、一昨日から、食べられなくなっているんです」←英語

ファン「それは、いけない。貴女たちは、今日は、ここまでにして、帰って休んでください」←英語

祭「はい。ありがとうございます」←英語

ファン「気をつけてね」←英語

ファンは、本当に、紬を心配している様子だった。

 

 

二人は、タクシーで帰ると、ホテルの近くのコンビニに寄っている。

紬「祭、私、お母さんに相談してみようと思うの」

祭「うん、お姉ちゃん」

二人は、お弁当と甘いクリームの入ったスイーツをコンビニで買った。

祭「食べられそう?」

紬「うん」

 

 

祭と紬は、ホテルの部屋に帰ると、テーブルの上に、お昼ごはん用に、コンビニで購入した食べ物を並べた。

祭「お姉ちゃん、耀介さんと別れるつもり?」

紬「うん」

祭「そうだよね。結婚前からこれじゃ、先が思いやられるものね」

紬「私、お母さんと話したい」

祭「うん。お母さん、居ると思うよ」

二人は、母親の恵子に、電話してみる。

紬「もしもし?」

恵子「もしもし、紬?ちょっと、待ってね?」

紬「うん」

恵子「はーい。お洗濯物を、干していたのよ」

紬「お母さん、私たち、韓国で、いろいろあったんだけど」

恵子「ああ、韓国の事務所Cielに移籍の話でしょう?今の、小さな事務所よりも、ずっと良いと思うわよ」

紬「お母さん、いいの?」

恵子「うん。韓国のCielの、プロデューサーのキムさんが、きれいな女子寮があるから大丈夫だって言ってたわ」

紬「あの、お母さん、、」

恵子「うん?」

紬「耀介さん、また浮気しているみたいなの、、」

恵子「また、、?」

紬「私、韓国の有名な指揮者のファンさんが、告白してくれるというから、思い切って、お付き合いしてみようと思うの」

恵子「紬、その人、何歳くらいの人なの?」

紬「32歳よ」

恵子「紬、その人の方が、良いんじゃないの?」

紬「え?そうかしら?」

恵子「だって、クラシックのオーケストラの指揮者なんでしょう?」

紬「うん」

恵子「紬、ちょっと、祭に電話を代わって?」

紬「うん」

祭「お母さん?」

恵子「祭、指揮者のファンさんって、どんな人なの?」

祭「見た目は、カッコいい人だけど、プロデューサーのキムさんの折り紙つきだから、真面目な人だと思うわ」

恵子「わかったわ。お母さん、キムさんに、お話を聞かせてもらうから」

祭「うん」

恵子「それから、耀介さんのことは、もう破談にしても良いのね?」

祭「お姉ちゃん、いいの?」

紬「うん。大丈夫」

恵子「紬、とにかく、こういう事は、結婚前に良くないことがわかって、良かったのよ」

紬「うん」

恵子「しっかりしてね。いつでも、お母さんに、電話してきてね?」

紬「うん」

祭「お母さん、私が付いてるから大丈夫よ」

紬「祭、お姉ちゃんを頼むわよ」

祭「はい」

 

 

祭「お姉ちゃん、耀介さんのこと、本当にいいの?」

紬「うん」

祭「わかった。じゃあ、少しずつでも、食べられる?」

紬「うん。食べないと、明日は、フルートの練習に行く日だわ」

祭「うん」

二人は、コンビニのお弁当を一緒に広げた。

祭「ねえ、お姉ちゃん。明日は、お昼ごはんをジェウォンと一緒に食べましょうよ」

紬「うん。祭、ありがとう」

祭「お姉ちゃんも、いろいろと考えたのね?」

紬「うん」

 

 

 

その頃、パク ジュウォンは、オフィスでパソコンを開いていた。

パク「ん?Cielのキムから、メールが届いているな」

プロデューサーのキムからのメールは、辻田紬に関するトラブルの報告だった。

パク「どうやら、日本からのフルーティストに、お見舞いが必要なようだ」

パクは、パソコンで映画情報を調べると、秘書の青年を呼んで言った。

パク「ヤン、いつもの花屋で、白の胡蝶蘭を買って、フルーティストの辻田紬さんのホテルの部屋まで届けてくれ。それから、指揮者のファン ドユンに連絡を取って、スケジュールの調整してもらってくれ。この映画のチケットを、ペアで買うように」

ヤン「この映画は、話題のラブ・ストーリーですね?」

パク「日本からのフルーティストも、気分転換が必要だろう」

ヤン「かしこまりました」

 

 

次の日の午前中の11時、祭たちの部屋の前に、ホテルマンがやってきた。

「コンコンコン」

テルマン「こちらのお部屋になります」←韓国語

ヤン「ありがとう」

ヤンが、部屋のドアを開けた。

ヤン「おはようございます」←英語

祭「はい、、」←英語

ヤン「僕は、パク ジュウォンの秘書のヤン

ミンソンと申します。こちらの、胡蝶蘭の鉢植えは、パク ジュウォンから紬さんへのお見舞いです」←英語

お花屋さんが、立派な胡蝶蘭の鉢植えを持って部屋に入って来た。

紬「すごい鉢植え、、」←英語

ヤン「白い胡蝶蘭花言葉は、「幸福が飛んでくる」です。どこに、置きましょうか?」←英語

紬「あ、こちらのテーブルに。ありがとうございます」←英語

ヤン「紬さん、パク ジュウォンから、紬さんの左手の婚約指輪を預かるように申しつかって参りました」←英語

紬「これ、、」←英語

祭「ヤンさん、指輪をどうするんですか?」←英語

ヤン「パク ジュウォンが、ご両親を経由して、元婚約者の方に、指輪を返してあげると、おっしゃっています」←英語

祭「お姉ちゃん、それなら、、」←英語

紬「わかりました。このままで、いいですか?」←英語

ヤン「大丈夫でございます」←英語

紬「よろしくお願いします」←英語

ヤン「はい。確かに、お預かりします。それから、ファン ドユン氏からも、ご伝言がございます」←英語

紬「ファンさんから、、?」←英語

ヤン「紬さん、ファン ドユン氏が、正式にお付き合いしたいとおっしゃっています」←英語

紬「わかりました。お付き合いさせていただきます」←英語

ヤン「では、この映画のチケットを、どうぞ」←英語

紬「映画、、?」←英語

ヤン「今、韓国で話題の映画「愛のポジション」のチケットです。恋愛中のカップルの、主導権争いがテーマのラブ・ストーリーです」←英語

紬「ファンさんと?」←英語

ヤン「もちろんです。スケジュールは、合わせてございます」←英語

祭「いいな、お姉ちゃん」←英語

紬「わかりました」←英語

ヤン「元婚約者の方とのLINEなどは、全部ブロックしてください」←英語

紬「もちろんです」←英語

ヤン「では、失礼致します」←英語

紬「はい、、」

 

 

次は、祭たちと、チョン ジェウォンと姉が、カフェでお昼ごはんを食べるシーンです。

 

祭「じゃあ、お姉さんも、研究者だったんですか?」

ユンソ「そうなのよ。今は、子供がいるから、働けないけど」

紬「子供ができるって、大変なんですね」

ユンソ「そうなのよ。でも、翠も、もうすぐ小学生だし、下の子を、保育園に預けて、仕事に戻るつもりよ」

ジェウォン「女性は、子供を守らないといけないから、大変だよね」

ユンソ「子供がいて楽しいことも、たくさんあるからね」

翠「翠、弟がほしい」

祭「お腹の赤ちゃんは、男の子なんですか?」

ユンソ「今回は、生まれるまで聞かない事にしたのよ 笑」

祭「なるほど 笑」

紬「仕事のできる研究者の方が、仕事を休んでいるなんて、もったいないと思う」

ユンソ「私は、仕事もできるけど、子供も欲しいと思ったのよ 笑」

紬「すごい 笑」

ジェウォン「翠は、可愛いもんな 笑」

ユンソ「家族が仲が良いのが、一番よ 笑」

祭「国際結婚って、羨ましいな 笑」

紬「憧れるわね 笑」

翠「翠は、日韓ハーフの子なの 笑」

ジェウォン「あはは 笑」

紬「可愛い 笑」

 

 

次のシーンは、紬が祭に付き添われて、いつものホールで「モルダウ」の練習をしているシーンをお願いします。

ここは、紬の見せ場ですから、所々休みながら、長めにお願いします。

 

 

ここに、ファンと紬が、映画館で待ち合わせするシーンを入れたいと思います。

 

紬「ファンさん」←英語

ファン「紬さん、来てくれて、ありがとう」←英語

紬「私、失恋したばっかりだったから、助かりました」←英語

ファン「いい気になって浮気するなんて、最低だよね」←英語

紬「だらしないんだと思います」←英語

ファン「本当だ。婚約しているといい気になって、浮気なんてね」←英語

紬「ファンさんも、浮気されたんですか?」←英語

ファン「僕も、元カノに浮気されて、一ヶ月前に別れたばかりだよ」←英語

紬「浮気する人はしますよね」←英語

ファン「本当に、紬さんの言う通り、だらしないんだと思うよ」←英語

紬「じゃあ、あなたは、浮気しないですね?」←英語

ファン「僕は、浮気しないよ」←英語

 

 

 

次のシーンは、フルートオーケストラの本番のシーンをお願いします。

ファンの指揮で、「真夏の夜の夢」の「結婚行進曲」が演奏されている。

ここは、迫力のある感じで、華やかに、お願いします。

 

客席では、パク ジュウォンと、妻と、秘書のヤンが見守っている。

 

 

次は、日本でのシーンになります。

「ピンポーン」

結弦「ユンソ、僕が出るよ」←日本語

結弦が、ドアを開けると、チョン ジェウォンがファン ドユンと紬を連れて来た。

チョン「お義兄さん、二人とも空港で、すぐに見つかったよ」←日本語

結弦「紬さん、ファンさん、いらっしゃい」←日本語

祭「お姉ちゃん、いらっしゃい。意外と、近かったでしょう?」←日本語

紬「春木さん、お邪魔します」←日本語

結弦「はい。どうぞ」←日本語

ユンソ「ジェウォン、韓国のお菓子を作ってあるから、みんなでお茶にしましょう」←日本語

翠「お母さん、翠もお菓子食べる」←日本語

ファン「お邪魔します」←韓国語

ユンソ「ドユンも、上がってくださいね」←韓国語

リビングのベビーベッドには、生後七ヶ月の赤ちゃんが座って遊んでいる。

紬「わあ、赤ちゃんだわ」←日本語

ユンソ「翠の妹の朱よ」←日本語

結弦「みんな、今日は、うちに集まってくれて、ありがとう」←日本語

チョン「国際結婚の先輩である、お義兄さんとお姉さんを、ドユンたちにも参考にしてもらおうと思って」←日本語

ユンソ「さあ、韓国のお茶を淹れたわよ」←日本語

 

 

6人が、リビングのテーブルに座った。

ユンソ「紬ちゃんのところは、赤ちゃんは、まだかしら?」←日本語

紬「うちは、仕事がヨーロッパだから、なかなか、、」←日本語

紬の左手薬指には、エタニティリンクと結婚指輪が重ね付けされている。

チョン「ドユンも、紬さんも、今フランスで大活躍している。すごいな」←日本語

祭「お姉ちゃん、本当にすごいわ」←日本語

紬「祭こそ、将来を嘱望されて、有名な作曲家について勉強中じゃないの」←日本語

チョン「祭、僕たちも、フランスで活躍したいね」←日本語

祭「がんばりましょう」←日本語

チョン「ジュヌとジュンソも、フランスに二人で住んでる」←日本語

ファン「ユンソさん、このお菓子美味しいです」←韓国語

ユンソ「うちは、小さい子供がいるから、お菓子をたくさん作るのよ」←韓国語

紬「こういうの、憧れるわ」←日本語

その時、祭のバッグの中のiPhoneが鳴った。

祭「あら?誰かしら?」←日本語

祭が、バッグの中のiPhoneを見ると、LINEのメッセージが、届いている。

耀介「僕は、もう生きていられません。あれから、唱と付き合ったけど、あいつパパ活してた。仕事ができる女性だと思っていたけど、本当は、パパ活のおかげだったんだ。僕は、今夜、マンションから飛び降りて死ぬつもりです。死ぬまえに、一言だけ、紬に謝りたい。すまなかった。祭ちゃん、紬に伝えてください」

紬「祭?誰からのLINE?」←日本語

祭「友達。何でもないよ」←日本語

祭は、顔色も変えずに、iPhoneをバッグに戻した。

チョン「お義兄さん、二人目の赤ちゃんが女の子って、どんな感じですか?」←日本語

結弦「僕は、女の子の方を望んでいたんだよね。やっぱり、男親にとっては、娘は可愛いよ」←日本語

チョン「ああ、そういうものなんですね」←日本語

結弦「僕は、京都の医療研究所に、たまに出張するから、みんなユンソや子供たちと仲良くしてくれると、僕も、嬉しいよ」←日本語

ユンソ「ちょっと、ジェウォン、この花束を」←日本語

ユンソが、キッチンから、赤いバラの花束を持ってくる。

チョン「あの、僕、祭にプレゼントがあって、、」←日本語

ファン「ダズンローズだな?」←韓国語

ジェウォンは、自分のバッグから、エタニティリングのケースを取り出して祭に見せる。

チョン「祭、僕と結婚してください。僕は、あなたに出会えて、本当によかった。婚姻届は、来月の9月1日の、僕の誕生日に提出したいと思う」←日本語

ジェウォンは、祭に、12本の赤いバラの花束を差し出した。

祭「よろしくお願いします。あなたなら、大丈夫です」←日本語

祭は、12本の赤いバラの花束を受け取ると、1本のバラの花を選んでジェウォンに返した。

ジェウォンは、1本の赤いバラを受け取ると、祭の左手薬指にエタニティリングを付ける。

チョン「よろしくお願いします」←日本語

ファン「ジェウォンも、エタニティリングにしたんだね」←韓国語

チョン「今、日本で流行っているからね」←韓国語

ユンソ「流行って、あるわよね」←韓国語

結弦「ダズンローズか。ジェウォンは、キザだね」←日本語

リビングでは、和気あいあいと、お菓子を食べながらのおしゃべりが続いている。

 

 

その夜、耀介が自分のマンションのベランダに立っていた。

10階の部屋には、灯りがついていて、テーブルの上には、お酒を飲んだ後がある。

耀介「他の誰でもない。僕が、悪いんだ」

耀介は、婚約指輪を握りしめて、ベランダから身を乗り出して、飛び降りた。

「ドサッ」

鈍い音を立てて、耀介の命が尽きたことを、表現してください。

 

 

次は、ラストシーンです。

ジェウォンと祭、ドユンと紬が、明洞の市場を歩いている。

祭「お姉ちゃん、今、何処に泊まっているの?」←英語

紬「去年と同じコリアナホテルに、ドユンと二人で、泊まっているのよ」←英語

祭「まだ、あれから1年しか経ってないのね」←英語

紬「私は、今は、ドユンと結婚してヨーロッパに住んでるわ」←英語

祭「初めから、そうなる運命だったのよ」←英語

紬「そうかも知れないわね」←英語

チョン「ドユン、国際結婚の書類のチェック、お願いしてもいい?」←英語

ファン「もう、用意してあるのか?」←英語

チョン「だって、来週には市役所に提出だよ」←英語

ファン「よし、どこかに座ろう」←英語

祭「あ、お姉ちゃん、あれケランパンよ」←英語

紬「本当だわ」←英語

祭「私たち、韓国に来て、初めて食べた食べ物がケランパンだった」←英語

紬「懐かしいわね」←英語

ファン「紬、みんなで、あの店に座ろう」←英語

紬「うん」←英語

祭「運命か、、あれは、悪い夢だったのね、、」←英語

その時、祭のiPhoneに電話がかかってくる。

祭「はい、もしもし」←英語

キム「祭さん、今度のコンテストまでに2曲作って置くように言ったよね?」←英語

祭「はい、できてます」←英語

キム「すぐに僕のパソコンに、送っておいて」←英語

祭「はい」←英語

キム「いよいよ、祭さんも、作曲家デビューだよ」←英語

祭「はい」←英語

 

END

 

 

 

 

 

 

 

BTSに、もう一本脚本を書きます。

25歳の紬は、フルーティストとして、日本の小さな事務所に属している。

妹の祭は、姉である紬の付き人をしながら、仕事のキャリアを積んでいた。

そんなある日、紬は韓国でコンサートを開くために、付き人の祭と共に、3週間の旅に出ることになった。

韓国のソウルに着いた二人は、ハンサムで英語が堪能なプロデューサーのキムと親しくなる。

しかし、コンサートの準備をするうちに、韓国の国際的巨大事務所のパクと知り合い、ヘッドハンティングされる流れに。

CocomiちゃんやkokiちゃんやBTSのメンバーが英語で話すシーンにご注目ください。

また、BTSのメンバーが活躍できるように、がんばります。

主な舞台は、韓国のソウルで、韓国映画にCocomiちゃんとkokiちゃんが、出演する形となります。

乞うご期待。

よろしくお願いします。

「あさきゆめみし〜dream days〜」

セピア色の窓から朝日が差し込んでいる。

眠っている清の美しい横顔に光が差して、幻想的に浮かび上がる。

清「美しい、、」

清は、目を覚ますと、差し込む光を左手でぐっと握った。

清は、暫くの間、目を閉じて横になっていた。

すると、母親のはるが、清の部屋の障子を開けて、話しかけてくるのだった。

はる「清、朝ごはんを食べなさい」

清「別に、食べなくても、、」

はる「朝ごはんは、ちゃんと食べなさい」

清「はい」

 

 

清は、布団から起き上がると、机の前に座って、筆を取った。

清「光陰矢の如し。我、光を逃さぬようにと、左手に力を込めて握りぬ」

清は、細い筆で紙に書きつけると、布団を畳んで顔を洗いに行った。

 

居間では、清の父親の茂が、朝ごはんを食べている。

はる「清、今日も散歩に行くの?」

清「うん」

はる「兄さんの一の手伝いをしなさいよ」

清「、、、」

茂「毎日、本を読んでいるのか?」

清「はい」

茂「気が済んだら、兄さんの手伝いをしなさい」

清「はい」

清は、目の前の一汁一菜の朝ごはんを食べると、家の表に出て行った。

 

 

清が、朝起きて、朝ごはんを食べて散歩をするのは、母親のはるとの約束だからだった。

清「朝の光が眩しい、、」

清は、立ち止まると手を翳して、初春の太陽を見上げた。

そして、近所をひと回りすると、家に帰ってくるのだった。

清は、二十代半ばという歳でありながら、何も仕事をしていなかった。

毎日、純文学を読み耽り、自分でも文章を書くことに、没頭してしまっているのだった。

清の母親が、息子を心配して、せめて散歩に来させるのも、無理もない事だった。

清は、作家になるのが夢なのだが、何のコネクションもなく、出版社に原稿を持ち込んでも、相手にしてもらえないのだった。

清「せめて、出版社に何かのつてがあれば、、」

 

自分の部屋に戻った清は、机の上に置いてある雑誌を手に取った。

清「君 死にたまうことなかれ、、」

清は、雑誌の「明星」に載っている、与謝野晶子の詩のファンだった。

清「僕は、足に障害があるから、戦争に行かないだろう。歩いてもわからないくらいだけど、戦地には行かない」

清は、机の前に座って、雑誌をめくった。

清「兄は、結核が治ったばかりだ。やはり、兄も、戦地には行かないだろう」

清は、与謝野晶子の詩を朗読し始める。

清「君、死にたまうことなかれ。

ああ、弟よ、君を泣く。

君、死にたまうことなかれ。

末に生まれし君なれば、親の情けは勝りしも、親は、刃を握らせて、敵を殺せと教えしや」

清は、詩を途中で、読むのを止めると、炭を擦って、細い筆で描き始めた。

清「君よ、生きてこその春。

再び、桜が咲きぬるに、君は、如何に生きん。

毎日は、怠慢なりや。

堕情の繰り返しなりや。

桜が咲きぬるに、布団から出ずして、何とする」

清は、和机に方杖をつくと、与謝野晶子の「みだれ髪」を手に取ってめくった。

清「僕には、こんな美しい世界が書けない。どうしたら書けるのだろうか?」

清も、自分の文章が、それほど良くないことは、わかっているのだった。

清「与謝野晶子の書く世界は、美しい」

 

その時、障子の外から、兄の一の声がした。

一「清、今日は、お客さまが多いんだ。手伝ってくれないか?」

清「うん」

清は、「みだれ髪」を閉じると、父と兄の経営する写真館に足を運んだ。

清「本当だ。お客さまが、待っておいでだ」

一「清、お客さまの話し相手をしていておくれ」

清「うん」

清は、椅子に座って待っている、数人の話し相手をしている。

清「奥さま、今日は、記念撮影でいらっしゃいますか?」

晶子「そうなのよ」

鉄間「晶子、美しい青年じゃないか?」

晶子「あなた、写真屋さん?」

清「はい、僕は、写真屋の弟です」

晶子「あなた、美意識が高いのね」

清「そんな、僕は、、」

晶子「流石は、写真屋さんの弟さんだわ」

一「清、そのお二人は、作家先生だよ」

清「え?」

一「おまえが酔心している、与謝野晶子与謝野鉄幹だよ」

清「、、、」

晶子「あなた、本が、お好きなの?」

清「はい、、」

清は、まさか、憧れの与謝野晶子与謝野鉄幹に会えるとは、思っていなかった。

清「貴女が、与謝野晶子先生ですか。お会いできて光栄です」

晶子「あら。鉄幹ではなく、私の方?」

清「与謝野鉄幹先生の方も、もちろん尊敬しております」

鉄幹「晶子、おまえ美青年に好かれたね」

晶子「おもしろいわ」

晶子は、頬に手を当てて笑った。

清「与謝野鉄幹先生、与謝野晶子先生、僕も、文章を書いています。見てもらえないでしょうか?」

鉄幹「君が、文章を書いているのかね?」

清「はい。先生のように上手くは、とても行きませんが、、」

鉄幹「晶子、見てあげなさい」

晶子「あなた、家には、小さな子供もおりますのに、、」

鉄幹「たまには、美青年を見て、気晴らしも良いだろう 笑」

晶子「まあ、そうですわね 笑」

鉄幹「君、清くんと言うんだね?」

清「はい」

鉄幹「うちに、来なさい。うちの住所は、この店の台帳に書いてあるから」

清「はい。ありがとうございます」

 

次は、撮影しているシーンをお願いします。

一「はい。ここを、見ていてくださいね」

一が、カメラを操作している。

一「撮します」

「バシャッ」

大きな音を立てて、夫婦の記念写真が撮された。